
【NEWS LETTER/No.04】
2004/8/26
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【エディット/NEWS LETTER/No.04】
[2004.06.15]
□このNEWS LETTER は,勝手ながら,弊社がお付き合いさせていただい
ている方や名刺を交換させていただいた方,またメールをいただいた
方で,出版・編集に関連のある方にお送りしています。ご不要の場合
は,お手数ですが,メールにてご一報ください。
□mail to:info@edit-jp.com
□推奨表示フォント……等幅書体(MSゴシックなど)
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●もくじ●
〈1〉ニュース(1)「シグマブック」と「リブリエ」〜普及するか,電子ブックの2大専用端末〜
〈2〉ニュース(2) 東京書籍,学力テスト部門に本格参入!
〜学力低下の不安を背景に学校現場の声に応える〜
〈3〉ニュース(3)「キモい」「わたし的に」「全然いい」
〜生徒の国語の乱れ,9割以上の高校教師が悩む〜
〈4〉特集1 InDesignを用いた原稿整理
〜パソコンをうまく利用した編集術(3)〜
〈5〉今回のおすすめサイト
(その1)(情報収集)今日は何の日〜毎日が記念日〜
(その2)(業務遂行)宅ファイル便
(その3)(ニュース/自費出版)まぐまぐ文庫
〈6〉特集2 底力を発揮する一般書系・教材系のプロダクション
〜編集プロダクション論(3)〜
〈7〉エディット部署だより
(その1)第一編集部・国語課
(その2)第一編集部・英語課
(その3)第一編集部・社会課
(その4)第二編集部・算数・数学課
(その5)第二編集部・理科課
(その6)第三編集部・テスト課
(その7)第四編集部・書籍課
(その8)編集管理部・人材開発管理課
〈8〉社員雑感
(その1)過去の視点,現在の視点 編集部(書籍)久米 智子
(その2)久方振りの対面 編集部(英語)奥原麻理子
(その3)既存+既存)×一ヒネリ=新企画???
編集部(雑誌)平野 和美
〈9〉編集放浪記
〈1〉ニュース(1)
「シグマブック」と「リブリエ」
〜普及するか,電子ブックの2大専用端末〜
東京国際ブックフェア2004でも,「電子書籍元年」として,電子ブックの本格的な読書専用端末「シグマブック」と「リブリエ」が評判を呼びました。以下にそれぞれの特徴を簡単に紹介します。
まず「シグマブック」は松下電器産業が発売元。価格は37,900円(税抜き),表示パネルが記憶型液晶,電池を含まない重さが520グラム,記録媒体はSDメモリーカード,単三電池2本で8,000ページが閲覧可能,本と同じように見開きで見られます。コンテンツは2つのインターネットサイトから購入。ダウンロードしてSDメモリーカードに書き込む方式。現在の購読コンテンツは5,000点,その価格は300円台から。
この「シグマブック」は,ページを画像として電子化をメインにしており(文字情報としても扱える),既存のデータから簡単に変換・電子化できます。また,この方式は,書籍が先にあれば旧字体なども完全に再現できるという利点があります。あとに述べる「リブリエ」の“貸本”形式がどれだけ読者に受け入れられるかが不透明なので,なじみやすい買い取り形式のビジネスモデルを選んだことはこの先,追い風となる可能性もあります。
https://www.sigmabook.jp/SigmaBook/Entrance.do
http://netafull.net/archives/001940.html
http://www.yaesu-book.co.jp/sigmabook/sigmabook.html
http://www.print-better.ne.jp/story_memo_view.asp?StoryID=8901
一方「リブリエ」はソニーの発売。店頭価格は40,00円前後,表示パネルはE−INK方式の電子ペーパーで,本物の紙のような質感を実現。この表示能力はシグマブックより上回っています。電子ペーパー,電池を含まない重さが190グラム,記録媒体はメモリースティック,単四電池4本で10,000ページが閲覧可能,ディスプレーは1枚のみ,国語辞典など4種類の電子辞書を内蔵。コンテンツはすべてレンタル方式,期間は2か月間で,料金は平均240円。「タイムブックタウン」という会員制インターネットサイトからダウンロード,支払いはクレジットで決済。現在のコンテンツは1,000点。
この「リブリエ」は,キヤノンの開発によるBook Creatorというソフトで高度な組版がをおこない,それを端末上で読むことができます。ルビや段組はもちろんのこと,電子書籍ならではの音声の埋め込みや四択形式の問題の配置などができます。また,本文を読んでいて,分からない単語があったら内蔵の辞書で調べることができることも,利点の1つと言えます。
http://www.sony.jp/products/Consumer/LIBRIE/
http://www.jp.sonystyle.com/peg/
http://www.timebooktown.jp/Service/index.asp
http://netafull.net/archives/002914.html
http://www.sonyshop.c-tec.co.jp/main/e-book/ebr-1000ep_info.htm
2点とも普及にいくつかの課題があると言われています。まずコンテンツの数が少ないこと。また,クレジットカード決済という購入方法も,読者の不便さや不安感を抱かせています。
しかし,長時間の読書にも十分に耐えられるように改善され,まだブラッシュアップの余地は多々あるとは言いながらも,操作性もたいへん良くなったといわれています。
いずれにしても,電子ブックは,編集者にとっても,本好きな人たちにとっても,新しい読書システムとして,高い関心を呼んでいます。
http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=7791
http://sarumaru.cocolog-nifty.com/machikado/cat351998/index.html
http://www.siesta.co.jp/aozora/archives/001123.html
http://www.siesta.co.jp/aozora/archives/001132.html
(2004.4.30/日経産業新聞)
〈2〉ニュース(2)
東京書籍,学力テスト部門に本格参入!
〜学力低下の不安を背景に学校現場の声に応える〜
文部科学省の調査によると,小中高生に独自の学力テストを実施した都道府県・政令指定都市は,02年で27都府県市,03年で43都府県市でした。増えた背景には,学力低下傾向への不安があるといわれています。
今春から,教科書会社の最大手である東京書籍が小中学生向けの学力テスト「標準学力調査」を学校向けに開発・販売を始めました。
http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/kyozai2004/shochu/hgakuryoku.htm
上記のHPにあるように,小学生は4教科,中学生は5教科で,1人1教科300円。1人ひとりに詳細な成績表,先生にはクラス別の成績・解答傾向一覧や得点分布表などを配付されます。
絶対評価を背景に,子どもたちの成績判定に利用できるテストとその結果が欲しい学校現場に応えていきたいということが開発の理由だそうです。
なお,すでに02年末から,ベネッセコーポレーションも学校向けの学力テストを実施しています。
http://www.view21.jp/index.html
http://www.view21.jp/beri/open/report/gakuryokukoujou/2003/sokuhou/index.html
(2004.4.21/毎日新聞)
〈3〉ニュース(3)
「キモい」「わたし的に」「全然いい」
〜日本語の乱れ,9割以上の高校教師が悩む〜
その結果,高校生が日ごろ使う日本語について,以下のような特徴が見られたと報告しています。
1)流行語(特に,メディアでタレントが使っている言葉)の多用
2)省略語の増加
3)場に即した話し方ができない・言語運用能力の低下
4)あいまいな表現・過剰な敬語
5)書き言葉と話し言葉の混乱・絵文字の使用
6)攻撃的な言葉の増加
詳しくは下記のHPにまとめられています。
http://www.taishukan.co.jp/meikyo/index.html
http://www.taishukan.co.jp/meikyo/0403/0403_top.html
(2004.3.28/朝日新聞)
〈4〉特集1
InDesignを用いた原稿整理
〜パソコンをうまく利用した編集術(3)〜
さて,このInDesignですが,編集者である側がDTPソフトを完璧に使いこなす必要はありませんが,使ってみるとたいへん便利であり,原稿整理においても大いに力を発揮してくれます。
私は理科教材の編集をしています。小・中・高とそれぞれ仕事をこなしていますが,理科では,どれをとっても,版面いっぱいに図版や文字がひしめいています。
この版面の中に,字詰め行数を守り,なるべく長体・カナツメ等を用いずに,バランスよく図版と文字を入れるようにレイアウトするのは大変な作業です。
はじめのころは原稿用紙に手書きでレイアウトを考えつつ原稿整理をしていましたが,大幅な修正がかかったときに,もう一度リライトしたり,消しゴムで消して書き直したりと大変でした。
ところが,MicrosoftWordで原稿を上げてくる著者が次第に増え,そのうちWordで原稿整理をするようになりました。
しかし,Wordでは,DTPソフトのように細かい設定ができないため,内容以外で頭を使う時間が増え,おまけに原稿用紙のように思ったとおりに原稿整理をすることが難しいことに不満を覚えていました。
そんな中,日本語の文字組みを基本とするDTPソフトが目に止まりました。キャノンのEDICOLORとAdobeのInDesignです。デスクの上にあるパソコンはWindowsであるため,Windowsで動くEDICOLORやInDesignに興味を持ちました。
もともと,組版の経験もあったため,どちらのソフトを使うことにも抵抗はありませんでしたが,理科の仕事では近年,図版をAdobeのIllustratorで作成することがほとんどであり,Illustratorで図版の修正を行わざるを得なかった私にとって,プラットフォームをIllustratorやPhotoshopと統一性をもたせたInDesignは敷居が低いものでした。
さて,このInDesignが原稿整理をするときに,どういった力を発揮するのでしょうか。
上記のように,日本語の文字組みを基本としており,原稿用紙のようにマス目に合わせて文字を配置することができます。
そのため,原稿用紙をパソコン上で扱っているような感覚で原稿整理ができ,テキストも画像枠を避けてくれるため,思いどおりに図の位置等を変更したり,テキストを差し換えたりが可能です。
また,句読点のぶら下げや,括弧類の送りの設定も簡単に変更でき,かつ詳細な設定が可能なため,手書きで原稿整理をしていたのと同レベルの,マス目にあわせた原稿が完成します。
そして,そのままInDesignデータを組版会社さんに渡して,見本組みどおりに飾りや約物をつけて,プロの技で仕上げていただければ完璧です。
しかし,まだまだInDesignは一般的でないため,そのデータをPDFなどにして,テキストを抽出して,Quarkや写研など,他の組版ツールで仕上げるケースが多くあります。それでも,初校での仕上がりを意識しながら原稿整理をできるという点において,InDesignを利用する価値は十分にあると思います。
さて,前回のNEWS LETTER/No.03・特集1の最後のほうに,まずアナログの基礎知識ありきで,次にデジタルを!というような言い方をしましたが,このInDesignを使った原稿整理においても,このアナログとデジタルのバランスは重要です。
InDesignはDTPソフトであるため,すべて自分でやろうと思えば,組版の最後までできてしまいます。しかし,それは編集者の仕事ではありません。内容の吟味を差し置いて,DTPソフトを使うことに労力を傾け過ぎてはいけないのです。どの段階までを,InDesign上で行うかの見きわめが,原稿整理においては重要です。
InDesignのように,「編集力」とは直接的には関係ないと思われるツールも,いざ使ってみると,編集に役立つものはたくさんあります。 前回のNEWSLETTER/No.03・特集1で載せたAcrobatやDocuWorksもそうであす。まだまだ知らないところで,仕事の効率を高めるツールはあふれているはずです。
デジタルに限らず,仕事の効率アップをはかることのできるツールについて,これからも試行錯誤を続けていこうと思います。
(文責/編集部:藤原辰也)
〈5〉今回のおすすめサイト
(その1)(情報収集)今日は何の日〜毎日が記念日〜一年すべての「日」について,暦や忌日などが掲載されています。
http://www.nnh.to/
(その2)(業務遂行)宅ファイル便
メールで送れないような大きなデータはこれで届けられます。
http://www.filesend.to/
(その3)(ニュース/自費出版)まぐまぐ文庫
メールマガジン配信サイトが始めた,敷居の低い自費出版システムです。
http://www.mag2.com/bunko/
〈6〉特集2
底力を発揮する一般書系・教材系のプロダクション
〜編集プロダクション論(3)〜
株式会社エディット 小林哲夫
PR・企業出版系のプロダクションはかつて一世を風靡しました。しかし,バブルの崩壊とともに急速に後退してしまいました。景気の波にいちばん左右されるのがPR・企業出版系のプロダクションです。一般企業は本を出さなくても会社は成り立つのです。
一方,書籍・雑誌の発行を本業とする我が出版業界はいま未曾有の不況に喘いでいます。「しかし」と言っていいのか,「だから」と言えばよいのかわかりませんが,多くの出版社は本づくり(編集)の外注化をどんどん押し進めています。
その結果でしょうか。出版業界の編集業務を受け持つ一般書系のプロダクションや学参・教材系のプロダクションは仕事の量が増え,売り上げを伸ばしています。
年間の新刊本の出版点数は,いまや8万冊になると言われています。
本をどんどん発行しないかぎり成り立たない業界にあって,それぞれの専門性を持ち,アウトソーシングの追い風を受け,持ち前の編集パワーを生かして,いま一般書系のプロダクションや学参・教材系のプロダクションはいま勢いづいています。
出版不況だからこそ,編集プロダクションが成り立つなんて,果たしてそれでいいのでしょうか。
(続く)
〈7〉エディット部署だより
(その1)第一編集部・国語課いよいよ小学校向け準拠教材の執筆・編集作業が始まりました。当面はスタッフ4名で取りかかっています。また別セクションでは,レギュラーの大手塾向け月別テストの執筆・編集・制作の作業が進行しています。さまざまな種類・学年のテストを担当するため,頭の切り替えに苦労します。テストの吟味を社内・社外とで協力して正確かつ質の高い仕上がりになるように努力しています。
(文責/伊藤 隆)
(その2)第一編集部・英語課
中学生から高校生,大学受験生までの教材を扱っていますが,それぞれの担当者が相互に連携をとりながら,チームワークよく進めています。
大手塾で用いられるテストを毎月制作していますが,日程の管理に気をつかいます。執筆から校正,組みの修正まで携わらせていただいていますので,クライアント様の急な日程の変更にも臨機応変に対応できます。しかし何とか当初の日程で校了させたいと,いつも考えています。そのためにも,求められていることをしっかりと理解し,ポイントを的確に押さえて進めていかなくてはと考えています。
クライアント様の担当者様と弊社の実務担当者との連携を密に,常に担当者様のいちばんの理解者でありたいと考えています。
(文責/児玉俊彰)
(その3)第一編集部・社会課
お取引先・営業先を訪問しますと,社会科のご担当の方から,社会科特有の原稿整理の煩わしさや図版原稿で苦労なさっているというお話をよく伺います。社会課では,どのようにすれば図版原稿を効率よく,正確に,早く仕上げられるか,図版作成の内製化を含め,常に模索しております。また,必要不可欠な統計資料の購入も随時進めております。先日も,「日本国勢図会」が発売されたので(6/1),さっそく社内の人に買いに行ってもらいました。
〔小学教材〕…テスト教材の原稿からの制作が進行しております。私立中学入試に対応したテスト教材です。
〔中学教材〕…教材の改訂,学習塾内のテスト教材のお仕事を進めております。
〔高校教材〕…大手予備校のテキスト・各種教材の編集・校正のお仕事をさせていただいております。新たに原稿執筆からの仕事も始まり,昨年の高校教材の編集制作の体制を維持しつつ,外部の執筆者・校正者とのやり取りが活発になっています。
(文責/山本 悟)
(その4)第二編集部・算数・数学課
「小学算数」は,塾用教材の改訂作業が進行中です。ただし,現時点ではまだ目次作成の段階です。
「中学数学」は,高校別入試問題集が,現在作業中盤にさしかかっています。また,高校入試模擬試験の作成なども進行中です。
「高校数学」は,予備校通年テキスト,大学入試問題模擬などが現在進行中です。通信添削の大学入試対策問題集も新規始動といったところです。
一般向けの数学関連書は現在,原稿吟味中です。
(文責/羽場康成)
(その5)第二編集部・理科課
小学校教材は,17年度教科書準拠ワークの仕事が始まりました。レギュラーの中学入試教材もスケジュールに合わせて随時進めています。
中学校教材は,レギュラーのテストや16年度高校入試教材のほか,その他新規の教材の仕事がほぼスケジュール通り動いております。
高校教材は,書店物の物・化・生の仕事を進めています。著者との原稿のすり合わせが終わり,最終原稿が随時上がってきている段階で,6月からは見本組みを進め、随時出稿していく段階に入っています。また,学校直販の化学教材においては,初校が随時上がってきて,これから初校でのチェックが始まります。
(文責/藤原辰也)
(その6)第三編集部・テスト課
大手塾向けの確認用テスト,複数地域の統一テストなどの制作が,今月も重複して進行中です。塾向けの高校入試用テスト教材の企画・仕様の確定など,見積もり・スケジューリングなど下準備もスタートしました。
(文責/手嶋正和)
(その7)第四編集部・書籍課
国家福祉資格受験者への試験対策本や国家資格職業ガイドブックの納期が迫り,編集作業の追い込みに入っています。年金関係の小冊子のクライアントとの打ち合わせが終了し,編集作業がはじまりました。ムックの企画案の提出も進んでいます。
(文責/土井明弘)
(その8)編集管理部・人材開発管理課
日々変化するさまざまな仕事に迅速に対応するためには,つねに新しい人材の発掘と育成が求められています。求人方法は,従来は新聞のみであったが,最近ではインターネットも併用しています。ネットは全国の方を,新聞は近隣(愛知・岐阜・三重)在住の方をそれぞれ対象としています。 今月は主に,内勤者補充のために新聞を利用しました。昨今はネットを通じての応募が増えている反面,新聞を見ての応募は少しずつ減る傾向にあるようです。それでも今回の募集により,キャリアのある方,意欲のある方とコンタクトを取ることができて成果がありました。今後も多くの人材と巡り合うべく,適宜募集に努めたいと思います。
(文責/羽場康成)
〈8〉社員雑感
(その1)過去の視点,現在の視点編集部(書籍)久米智子
何年も前のことになりますが,あるドキュメンタリー番組で,インドの大学の食堂に印象的な標語が掲げられているのを目にしました。その標語とは,“Simple living, High thinking.”というもので,「生活はシンプルに,志は高く」というような意味になります。
当時高校生だった私はこの言葉にとても感銘を受けました。こんなテーマだったら自分の人生に課してもいいかなと感じ,紙片に書きとめて自分の机の隅に貼りつけていたくらいです。しかしその後,机を処分した際に,その紙片もどこかへ紛れてしまっていたのでした…。
最近,長らく意識の底に沈んでいたこの言葉がふとしたきっかけで再び浮かび上がってきました。改めて現在の自分をこの言葉で照らしてみると…,なかなか high thinking など実践できていません。
仕事にせよ日々の生活にせよ,周囲に迷惑をかけるばかりで,あまり成長のない自身を再認識するばかりです。
ただ,かつての自分が感じたことを,ある程度の年月が経ってから追跡し直してみるのも悪くないと思います。現在,縁あって編集という仕事に携わっていますが,日々心に引っかかってきたことをどこかにセーブ(収集)しておくこと,それを新たな方向・視点から見直すということは,編集という仕事においても,自己の成長過程においても,欠くことのできない大切な要素だな,と感じる今日このごろです。
(その2)久方振りの対面
編集部(英語)奥原麻理子
先日,数年前に卒業した母校(大学)へ卒業論文のゼミでお世話になった先生を訪ねた。
電車とバスに揺られて着いた大学は,当時の面影がそのまま残っていて,なぜか切ない気分になった。
久しぶりにお会いする先生は,当時と全く変わらない大学そのものとは違い,(当たり前だが)以前よりお年を召されていた。再会した瞬間,卒業論文のつらかったことや,資料集めの大変さ,英語アレルギーになりそうだった自分を鮮明に思い出してしまった。
そして私は「自分がしてきたいろいろな経験」を伝えようとした。しかし,なかなか英語が出てこず,少し焦った。
逆に先生から質問を浴びせかけられるはめになってしまった。
イギリス人の彼は,もう十何年も日本におられるので,日本語も話せるはずなのだが,なぜか英語で話すところは,さすが「先生」であった。
近況を話して,元気にやっている私に安心されたようだった。「松江(私の実家)には帰らないのか。」と聞かれ,実家まで覚えておられたことに驚いた。
その時,ふと実家のことを思い出し,初めて一人暮らしを始めたこの土地で,今まで多数の人に出会ってきたものだと感慨深かった。
今まで出会った人達や,この先生も含めて,人とのつながりは何よりも大切にしていきたいものだと感じた一日だった。
(その3)既存+既存)×一ヒネリ=新企画?
編集部(雑誌)平野和美
先日故あって,「折り紙」について調べるべくサイトを巡っていたら,「折り紙しりとり」なるものを発見した。
どうやら酒の席でのお遊びを掲載したものらしい。
腕に覚えのある強者たちが,「臼→酢を飲む人→時計→胃袋…」といった具合に,しりとりで一風変わったネタを折っている。感嘆させられる作品や,「前のと何が違うのだ」と突っ込みたくなる,既存の作品の名前を変えただけのようなものなど,その質はさまざまだ。もっともここでは,折り紙を語りたいわけではないので,詳細は割愛する。
前置きが長くなったが,例えば,これが「折り紙」ないし「しりとり」とそれぞれ単体であったなら,「折り紙マニア」でも「しりとりマニア」でもない私のような人間が楽しめたはずがない。
つまりここには「折り紙+しりとり」と一ヒネリされた「企画」としての面白さがあったのだろう。それに加えて,参加者たちの「技」や「ひらめき」,そして,苦し紛れの「こじつけ」は,私に笑いやある種の感動を呼び起こした。
「日本折紙協会」のサイトによれば,新しい折り方を生み出すには,
1 作りたいもの(実物)をよく観察する
2 既存の作品(折り方)に自分なりのアレンジを加える
3 既存の作品(折り方)への見方を変え,他のものに見えないか考える
ことから始まるらしい。
「折り紙」であれ「本」であれ,ものを作るという点で通じるところがある。
雑誌の企画を考えるのに日々四苦八苦している私にとって,このことは思った以上にありがたい教えとなった。
…それはともかく,酒を片手に黙々と折り紙を折り続ける人々の姿を想像すると,そのおかしさに思わず顔が緩んでしまうのだった…。
〈9〉編集放浪記
4/8〜10東京,新人・若手社員研修セミナー,理事会,他。4/13・14東京,大手通信教育会社で企画会議。4/15・16京都,高校直販会社の編集部長と面談,版元と懇談。4/21〜25東京,恒例の国際ブックフェアに出展,夜は都内へ。4/27・28東京,大手通信教育会社へ大型企画のプレゼン,保険会社で年金本の打ち合わせ,理事会準備会。5/6〜8東京,大手予備校トップ と面談,編プロ社長らと懇談。5/12神戸→京都,30年間の付き合いになる著者と懇談,版元と打ち合わせ・懇談。5/19〜21東京,AJEC理事会・総会・懇親会,版元へ企画・見積もり提出と打ち合わせ,保険会社へ年金本の表紙デザインと見本組を提出・面談,他。計算すると,この2か月間で県外へ出張した日は21日になる。(小林)
_________ エディット/NEWS LETTER/No.04 _________
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□発 行 日:2004年6年15日(不定期)
□発行責任:株式会社エディット
□編 集 長:小林哲夫
□編集担当:伊藤隆/藤原辰也/杉山元康/三浦邦彦/加藤佳代
□発 行:株式会社エディット URL : http://www.edit-jp.com/
E-mail : info@edit-jp.com
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