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編集教室『読むのが待ち遠しくなる広報誌のつくり方』聴講レポート

2018.4.3

新年度になりました。お元気でいらっしゃいますでしょうか。

今回は,2か月ほど前になってしまいますが,「理想科学工業株式会社が,企業としてどのような広報活動をしてきたのか」「今どのような広報活動をおこなっているのか」について,興味深い講演を拝聴することができました。

よろしければ,聴講レポートをご一読いただけますと幸いです。

■日本編集制作協会(AJEC)主催「第7回/編集教室」
『読むのが待ち遠しくなる広報誌のつくり方』

平成30年1月25日(木)18時30分〜20時
講師:理想科学工業株式会社 コーポレート本部 広報部長
粕谷 明博(かすや あきひろ)氏

創業から70年といわれる理想科学工業の開発ポリシーは,「世界に類のないものを創る」です。広報誌『理想の詩』の創刊号(1978年3月)の編集後記には,「私たちの会社を理解してほしいというひたむきなねがいをこめたもの」として,『理想の詩』を,開発ポリシーを伝える場として考えています。

40年たった今も,季刊として発刊している『理想の詩』は,

について,高速カラープリンター「オルフィス」出力の冊子を見ながら,とてもわかりやすい解説を聞くことができました。

提示された企業広報の手法は,エディットの立場でいえば,「クライアントさま,各種クリエイターの方々の交流と新規開拓のあり方」に直結するノウハウになるため,大いに参考になりました。

とくに参考になったことをいくつかまとめてみます。

第一に, 読者をひきつけ,読者を飽きさせない「広報誌」にするための工夫についてです。自社広告的な記事(事業寄りコンテンツ)と,読者の興味をひく著名人のインタビューなど(一般向けのコンテンツ)を,一冊のなかでバランスよく構成することで,興味をもって読んでもらい,ファンが増えていったそ うです。

第二に,「事業寄りコンテンツ」の漫画コーナーが,23年も続いている背景についてです。ある号の『理想科学のナゾを追え!』というコーナーのテーマを,〈とある組織から送り込まれた産業スパイ。理想科学に潜入し,製品や技術のナゾを探ります〉 として,

に,気を遣われています。これらが,長年『理想の詩』を発行できる秘訣のようで,楽しくわかりやすく伝えることが,広報誌の第一義であることを認識させられました。

第三に,「ひとつのコンテンツで,さまざまなツール展開が可能である」ことに気づかされました。営業ツールとして制作したコンテンツが,「パンフレット」「会社案内」「社内報」「広告」「ホームページ」に展開できるということです。また,「ホームページ」は,各種コンテンツのアーカイブストックの場である,ということも参考になりました。

今回の講演は,読者の興味をひくための制作ポイントが主題でした。

このテーマは,編集に携わるわれわれにも,関係の深いテーマです。いつもとはすこし異なった切り口でしたが,我々の目指す編集の在り方を学ぶことのできた1時間半の講演でした。

【参考】

エディットの塚本鈴夫が,今回取り上げた『読むのが待ち遠しくなる企業広報誌の作り方』の詳細内容をまとめています。合わせてご覧いただけますと幸いです。
<<< http://edit-jp.com/report/2018-0125.html

なお、日本編集制作協会(AJEC)のHPにも、講演内容が掲載されています。
http://www.ajec.or.jp/category/interview2/?mypage_id=8958

(文責:名古屋本社・企画ソリューション部 伊藤隆)