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エディット通信(2018年小暑号)

今の読者を引きつける原稿整理の技術(編集教室聴講レポート)

2018.7.9

先週末は日本列島各地で荒天にみまわれました。

気温の変化が激しいこのごろですが,体調など崩されていませんでしょうか。

今回は,2週間ほど前に開催されました日本編集制作協会主催「編集教室」の聴講レポートをお届けいたします。よろしければ,ご一読いただけますと幸いです。

■AJEC第2回編集教室(主催:日本編集制作協会)
「原稿整理の仕方」〜今の読者を引きつける原稿整理の技術〜

2018年6月28日(木)18時30分〜20時00分
会場:コミュニケーションプラザ ドットDNP
講師:扶桑社書籍編集部 杉田 淳 氏

講師の杉田淳氏は,シンコーミュージックから編集プロダクションに移られ,その後,扶桑社に入社されます。

「週刊SPA!」創刊3か月前の入社から,編集部にてデスク,編集長を歴任。その後,販売部や電子書籍に関わられるなど,多方面でご活躍されてきました。

今回は,杉田流の原稿整理のあり方について,ユーモアを交え,情熱的な編集者の一端をうかがわせる,たいへん興味深いお話を聴講できました。

今回のテーマは「原稿整理」でした。

杉田さんが挙げられた「原稿整理のポイント」は,以下の4つです。

私は,「2)著者が書かれた原稿の確認」のなかで,3つの気づきがありました。

原稿を読むとき,「頭の半分は著者側,もう半分はビジネスマンとしての出版社側にいること」の重要性を力説されました。

読者が求めている内容から著者が離れてしまい,著者の伝えたいことの内容が偏ってしまったら,原稿整理の段階で軌道修正をすることが,編集者に求められていることを改めて気づかされました。

2つめは,日本語の特徴といえる「漢字,ひらがな,カタカナ」の複合表記を効果的に活用することに気づかされたことです。

英語,中国語,韓国語の書籍と比較すると,感覚的によくわかります。この日本語の特徴を,書籍タイトルや帯の惹句に活かすことを勧められていました。

読みづらい内容の原稿がうまれる理由として「主旨があいまいなまま,著者に依頼している」とされた指摘に,3つめの気づきがありました。

依頼者が依頼内容をはっきりしていなければ,著者も依頼者と同様にぼんやりとした内容しか書けないということです。

日ごろの,原稿依頼の仕方を,いま一度見直したいと思います。

ほかにも,学びや気づきの多いお話がありました。箇条書きにしてまとめてみました。

杉田さんの準備されたレジメは,ポイントになる文章や文言のみが,大きな文字や小さな文字などで,変化をつけて記載されており,とても見やすいものでした。

お話で得たことや感じ入ったことを書き込むための,絶妙な余白が準備されていたことに,改めて編集者の心遣いを感じました。

◎日本編集制作協会 http://www.ajec.or.jp/

(文責:名古屋本社・企画ソリューション部 伊藤隆)