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エディット通信(2019年夏至号)

■AJEC(日本編集制作協会)第2回編集教室
 「自分の感動と,『売れる』をつなぐ」聴講レポート

2019.6.26

講師の池田るり子氏は,サンマーク出版の若手編集者として活躍されています。

『コーヒーが冷めないうちに』(85万部),『こうして,思考は現実になる』(26万部,『あなたは半年前に食べたものでできている』(10万部)など,多数のベストセラーを生み出されてきました。

ヒットを飛ばし続ける池田氏のノウハウの一端をご紹介します。

■AJEC(日本編集制作協会)第2回編集教室「自分の感動と,『売れる』をつなぐ」

講師:サンマーク出版 第一編集部・副編集長 池田るり子氏
日時:2019年6月20日(木)18時30分〜20時00分
会場:DNPプラザ 2F イベントゾーン

しばらく「売れる」書籍を出せずに悩んだと言われる,講師の池田るり子氏は,あるときから「本と読者の橋を架ける方法」を実践するうちに,担当本が売れるようになったと言われます。

その具体的なノウハウを,わかりやすい切り口で,丁寧に語られました。

池田氏が,書籍を編集されるときに気をつけていることのなかから,印象深い学びや,気づきのある内容の一部を,紹介させていただきます。

★読者が期待する内容が入っているかどうかに気をつける
・著者が言いたいことと,読者が期待していることを一致させる。
→読者が期待していることを,自分に置き換えて考えてみる。
→自分の素朴な疑問や悩みから,読者の期待をさぐる。
・売れそう=売れたことのあるジャンル×新しい内容×広告
→「売れたことのあるジャンル」は,3か月ごとのパブラインを見て,売れた本から抽出。
→「新しい内容」は,読者が期待することであるかどうかが肝。
・期待する内容とは,読者の悩みを解決してくれること。
・新しくて,悩みを解決する内容であっても,「やってみたい」と思えるものでないといけない。
【例】ダイエット本の場合
「筋トレ×」「食べない×」「体幹リセット〇」「ゼロトレ〇」
・書籍の冒頭ページ見開きで「あらすじ」を入れ,読者が読んでみたいと思えるように演出する。
★著者を見つけるときに気をつけていること
・話せる人か,書ける人かを見極める。
→話はうまくても文章が書けない著者,話はできなくても文章が書ける著者などが想定される。
→依頼予定の著者がどのようなタイプかを早いうちに把握する。
・経験談はあるかどうかを見極める。
→読者に説得力をもたせるために必要。ふつうとは違う新しさがあると強みになる。
・そのジャンルのなかで1位かどうかを見極める。
→たとえば,メイク術の本はよくあるが,「女子アナメイク」と範囲をしぼって,著者をさがしてみる。(池田氏経験談)
→「女子アナメイク」で1位と考える人に書いてもらったら,好調な売れ行きとなった。
→売れたジャンルのなかで,今までに言われてこなかった「新しいこと」が含まれているかどうかを吟味する。
→売れるジャンルとしては「お金」「ダイエット」「健康」「片づけ」「感動」「日本語」「動物」などがある。
・専門家に一般向けの著書を依頼できないかを考えてみる。
→実用書の著者開拓の方法の1つ。

初めて講演をされたという池田るり子氏は,100名近くの参加者を前に,1時間30分あまりを堂々とお話されていました。

◎池田氏をはじめ,何人かの編集者で制作しているホームページ「本日,校了!」を紹介させていただきます。ご覧になっていただければ幸いです。

●「本日,校了!」 https://honjitsukoryo.com/
(文責:名古屋本社・企画ソリューション部 伊藤隆)