編集プロダクション エディット|教材編集・資格書編集・一般書編集

エディット・メールマガジン/バックナンバー

エディット通信(2019年残暑号)

■日本文藝家協会「2019年暑気払い懇親会」に参加して

2019.9.9

およそ1か月ほど前,エディットが日頃お世話になっている日本文藝家協会さまの暑気払い懇親会に参加させていただきました。

その会の初めに行われた対談会について,簡単にまとめております。ご一読いただければ幸いです。

■日本文藝家協会「2019年暑気払い懇親会」 『高等学校国語教科書から文藝が消える!?』

日時:令和元年8月2日 18時〜20時
場所:和田倉噴水公園レストラン
スピーカー:伊藤氏貴氏(文藝家協会理事:現明治大学准教授)
千葉聡氏(文藝家協会会員:現役高等学校教師)

今回の会も,参加された教育関連の出版社をはじめ,各種制作会社の皆さまとの,おいしい料理を囲んでの立食形式の懇親会でした。

懇親会の前に,日本文藝家協会の会員であり,教科書の編集経験者である伊藤氏貴氏と千葉聡氏による対談を拝聴いたしました。

高等学校『現代文』の教科書が今後どうなっていくのかというテーマでした。

中心になる議論は,

「役に立つ(と思われる)文章を読むだけで,人間の大事な部分は本当に作り上げられるのだろうか」

というものでした。

などが,《文藝》を読む営みから得られると言われていました。

PISA(学力到達度調査)の,日本の成績結果の平均が急落したことを受け,論理力を鍛えるため,評論文やレポートの読み方などにポイントを絞り,『論理国語』という,文藝作品を全く取り上げない科目が生まれました。

はたして,文藝作品からは,いま必要とされている《生きるための心・技・体》を養えないのでしょうか。

お二人の対談の,本質的な問題提起はこの内容に尽きると感じました。

《文藝》を《編集》という営みに置き換えて,《編集》の本質を考え直してみたいと思う,気づきの多い対談でした。

(文責:名古屋本社・企画ソリューション部 伊藤隆)