職業としての編集者を考えてみよう。もっとも多いのは雑誌・新聞の編集者である。ジャーナリストと言ってもよい。ジャーナルとは「今日性」という意味であり「今日」を追いかける人たちをジャーナリストと呼ぶ。雑誌・新聞の役割もそこにある。いまどこで何が起こっているのか。政治・経済・社会・文化・教育・産業・生活・風俗などあらゆるジャンルで日々さまざまな出来事がある。国民にとって関心のある事件読者にとって必要な情報をす早く的確にキャッチしわかりやすく整理して報道する。時代のセンスと幅広い知識が要求される仕事だ。
「週刊朝日」の編集長を長く勤めた扇谷正造という人は『現代ジャーナリズム入門』という本で「新聞は二つのsを売る。ニュース(News=記事)とヴューズ(Views=意見)だ」と述べジャーナリストは「いつも『ハッと驚く』精神」が大切と言っている。編集者の真髄は野次馬根性だ。
時代の先端を走り国民注視のテーマを我れ先に追いかけ未来を先取りする職業。それが雑誌・新聞の編集者の仕事である。生まれ変わったら今度はそんな編集者になりたい。