編集プロダクション エディット|教材編集・資格書編集・一般書編集

第3章 編集者に求められる技術と知識

5.インタビューは自分を映し出す鏡

力量が最も問われるインタビュー
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取材のなかでいちばんおもしろくまた神経を使う仕事が人物インタビューである。人はやはり人に興味を持つ。とくにいま“旬の人”はみんなが知りたがっている。読者の代表として,読者の知りたい内容を相手から聞き出すのだ。

インタビューでまず大切なことは事前の準備である。相手に関するデータをできるだけ仕入れておくことだ。名前はもちろん年齢・出身地・学歴・経歴・職業・家族・趣味・嗜好などは前もって調べておく。書いた本があれば,2〜3冊は読んでおきたい。また,インタビューするテーマについても,自分なりの知識や意見をできるだけ持っておくとよい。

人は自分に関心を持ってくれる人に関心を持つものだ。知識が深ければ深いほど,インタービューの中身は実りあるものになる。扇谷正造は「自分の顔を鏡で見る作業」と言っている。取材者もまた同時に相手からインタビューされているという意味だ。聞き手の力量が最も問われる仕事である。

初対面の相手に対しては,まずプロフィールなど,相手が答えやすい内容から聞き出していく。“事実”から“真実”へ−−これがインタービューの進め方だ。