編集プロダクション エディット|教材編集・資格書編集・一般書編集

第3章 編集者に求められる技術と知識

13.編集者は読者の代表としてつねに半歩前に

編集者は“著者と読者の架け橋”である
screenshot

著者はどちらかというと,その道の専門家である。自分がすでにわかっていることや当たり前だと思っていることはくどくどと言いたくない。できたら常にテーマの先端を行きたいと思っている。しかし専門書は別として,ふつうの本の読者はふつうの人である。そして世の中は「ふつうの本」が圧倒的に多いのだ。

編集者の任務はまず一般の読者が十分に理解できる本を著者に書いてもらうことだ。そのためには読者が何を知りたがっているのか,どんな内容に興味を持っているのか,どの程度の知識があるのか,読者の知的レベルはどうか,といった読者のイメージや意識レベルをまずつかむことが必要だ。

同時に読者の興味・関心を分析・整理し,自分の中に「読者の代表」としての自覚と知識と好奇心を持ち,著者にアタックしていく。読者より知識も関心も少ない編集者はまず失格である。著者は,そんな編集者はまず相手にしてくれない。

編集者は「著者と読者の架け橋」とよく言われる。読者の立場に立って,読者の先頭にいて,読者の代わりに著者と対峙する。一歩ではなく半歩前に立つことが大事だ。