編集プロダクション エディット|教材編集・資格書編集・一般書編集

第3章 編集者に求められる技術と知識

20.表記の知識が武器になる原稿整理

おもな表記チェック
screenshot

著者の原稿を整理するとき,いちばん基本になることは原稿の文字や符号が正しく使われているかどうかを吟味することである。「表記チェック」といわれる作業だ。

表記とは一言で言えば「書き表し方」のことであるが,漢字の使い方,平仮名・片仮名の使い方,漢字と仮名の使い分け,常用漢字,現代仮名遣い,送り仮名の付け方,区切り符号の使い方,人名・地名の書き方,外来語の書き方,外国地名・人名の書き方,敬語の使い方,数字の書き方,助数詞の基準,メートル法と計量単位,ローマ字のつづり方,差別用語など,その範囲は驚くほど広い。

これら表記には一定の基準があり,その知識を編集者は身につけておく必要がある。文化庁が作成した「現行の国語表記の基準」や大手新聞社や出版社が発行している『用語の手びき』や『用語集』などが参考になる。また「国語辞典」や「漢和辞典」のほかに「国語表記辞典」や「例解辞典」「漢字用例辞典」などの表記に関する辞典類も編集者必携である。

表記の知識は一朝一夕には身につかないが,まず「この表記はおかしい?」と疑う感覚が大事である。