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第3章 編集者に求められる技術と知識

30.印刷の仕組み−−主流はオフセット印刷

オフセット印刷のしくみ
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「印刷」といってもその意味は広い。組版から製本・加工までの工程すべてをいう場合もあれば,紙にインクで刷るだけの作業を「印刷」という場合もある。ここではこの狭い意味の「印刷」をさす。現場ではふつう「刷り」という。 印刷の方式は大きく3つある。凸版・平版・凹版である。これらは原理的な違いによる。スクリーン印刷・謄写版印刷などの孔版という方式もあるが,これは特殊印刷の分野だ。 編集者は凸版・平版・凹版印刷の特徴を知っておきたい。凸版印刷はふつう活版印刷といわれ,活字や写真版・凸版(図版やマークなど)をもとに木版画の原理で印刷する。輪郭が明確でくっきりしている。平版印刷の代表はオフセット印刷である。文字も写真も絵もフィルム製版して,版を作る。写植の普及やカラー写真製版の進歩で,今日の印刷の主流をなしている。安く早く印刷物を作るのに適しているからだ。凹版印刷グラビア印刷が代表だ。写真などの濃淡を凸版や平版が網点の粗さで表すのに対して,グラビア印刷はインクの量で表現する。写真印刷に適した方式であるが,製版コストが高いし,校正刷りができないため普及していない。