編集プロダクション エディット|教材編集・資格書編集・一般書編集

第5章編集者になるための勉強と方法
−−その2 資格−−

1.資格に頼らないことが第一の資格(その1)

編集者は“時価”である
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「編集者は“時価”であり,その価格は変動する」といったのは青春出版社の創業者・小沢和一氏である。時価とはそのときの値段・価値をさす。編集者はそのときそのときの力や働きによって評価され,その評価は常に変化する。時勢や鮮度によって上がったり下がったりするのだ。編集者は作る本の1冊1冊が勝負であり,一度ベストセラーを出したからといって,次の本も同じように売れるとは限らない。弁護士や医者のように資格があれば安泰という職業ではない。いつもいつも真剣勝負なのだ

一度でも自分で本を作ってみるとわかるが,編集という仕事はいろいろな知識や技術が要求される。しかし今のところ編集という職業に公的な資格はない。仕事の内容やレベルからすると,そうしたものがあっても良さそうであるが,我々の仕事は単に知識や技術に頼っていれば成り立つというものではない。むしろ毎日の動きのなかで読者が何を求めているかを嗅ぎ出す日々の感性こそ最も要求される能力だ。それは資格ではない。芸術家やプロスポーツの選手と同じく,毎回毎回その能力を問われ続けられる職業なのだ。