編集プロダクション エディット|教材編集・資格書編集・一般書編集

第5章編集者になるための勉強と方法
−−その2 資格−−

6.明日より今日を大事にできるか

周りは興味のあるものやできごとでいっぱいだ
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私は学生たちに「編集」について語るとき,ある特殊な分野の特別な職業という見方をまず捨てるように言う。「編集」を「人間の生き方のスタイル」として普遍的にとらえることをまず提案する。私は「編集的生き方」と言っている。

明日より今日を大事にできる」という発想も「編集的生き方」の一つである。編集はいまこの世にある人的・知的・感性的・物質的素材の組み合わせ作業である。現在この世に存在するものをまず大事にしないかぎり編集作業は成り立たない。同時に今日一日を真剣に生きることによってはじめて豊かな明日が生まれるのだ。カーネギーという人は『道は開かれる』という本で,人間のさまざまな悩みの最大の解決法として「明日のことは一切考えず今日一日だけのことを考えよ」と提案している。私は何度もこの言葉に救われた。

編集の本来の「資格」は他人から与えられるものではない。また何か公的な機関から認定されるものでもない。日々作り上げていくものだ。周りを眺めてみよう。興味のあるものやできごとで一杯だ。今日を忘れて明日を心配している暇はない。編集のテーマと素材はいま君の目の前にある。