編集プロダクション エディット|教材編集・資格書編集・一般書編集

第5章編集者になるための勉強と方法
−−その2 資格−−

10.「徒弟」としての苦しい修行に耐えられるか

親方や先輩から盗め!
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編集者は二枚目でないほうがよい。スマートでないほうがよい。編集者はスターではない。主役ではない。将来はヒーローやヒロインを育てる立場になるとしても,最初から監督になるわけにはいかない。あらゆる雑用と使いっ走りをする小間使いや助監督時代を経て一人前になっていく。

むかし職人の世界に徒弟制度というものがあった。親方・職人・徒弟という序列があり,手工的熟練を習得する養成制度だ。いまでは高度な職人的技能を伝える職業にわずかに残っているが,編集の世界もじつはこの職人的要素が強い。

私の分野である編集プロダクション業はまさに「職人業」である。取材・文章・原稿整理・校正の仕事は一朝一夕では身に付かない。社長は「親方」であり,中堅社員は「職人」であり,新人は「徒弟」なのだ。徒弟は叱られ叱られ仕事を覚えていく。親方や先輩の仕事ぶりをよく見て真似をする。手取り足取りはだれも教えてくれない。仕事のノウハウは盗むものだ。しかも編集プロダクション業は「サービス業」でもある。版元の厳しい要求にきちんと応えないかぎり成り立たない。そうした修行に耐えて初めて一人前になっていく。