井アさんは、プロジェクターを使って説明するというのではなく、簡単なレジュメをもとに、講演された。初めは、半分講演して、その後の半分は質疑応答という予定で話されたが、講演が伸びて質疑応答は10分くらいになった。
時々、リアルな話が出ていて、おもしろかった。週刊誌の編集者というのは、多分、博学な知識というより、人間にとことん興味を持っているということのほうが大事のようだ。
現在、エディットでは、月刊雑誌の取材や、特集記事の制作に携わっている編集者はいるが、週刊誌にはまだ関わっていない。多分、この種の仕事は、編プロがやるには無理がありそうだが、編集者としては、おもしろそうだった。多分、書籍と雑誌では、編集者としての仕事もかなり違ってくると思われるが、特に雑誌の場合は、出産・子育てとの両立は、難しそうだと思った。
ただ、井アさんが実現した「週刊文春Woman」のようなものだと、おもしろいし、いろいろな人たちが参加できそうだと思った。
「聞く」技術ということでは、少し抽象的で、もう少し具体的な話があるとよかった。しかし、今回、沢山の参加者がいたのは、多分、現在最も華やかな世界を「人間の性(さが)」というような視点から追究している週刊誌のトップ編集者がどんな人かという点で、興味深かったからではないか。最も、これは、私だけかも知れないが。後でじっくり、「週刊文春Web」を見たが、井アさんの話を思い出して、なかなか、興味深かった。