2018/06/14 15:00 〜 15:40
《講師》アドビ システムズ Document Cloudマーケティング 執行役員 北川 和彦 氏
働き方改革が叫ばれる中、日本の1人あたりGDPは非常に低い。
とはいえ、 実はアメリカ人が「だいたい17時に会社をあがる」は、 事実ではあるが現実ではない。
リモートワークをするのが当然になっており、 18時〜21時と家族と過ごした後、 自宅で勤務の続きをするのが当然になっている。
結果、総計労働時間でみれば、アメリカのほうが日本より働いている。
しかし、場所に縛られないことでワークライフバランスは改善される。
日本は2018年現在でも、契約書・ハンコ・回覧書類などの77%が紙。 ファイリング分類保存なども含め、1日の1/3の時間を紙の対応に追われている。
Adobeとしては、それを半分にするようなペーパーレスを提供するため、 Adobe Document Cloudを提案する。
世界標準ISO32000-1となっているPDFをベースに、
という強みのあるドキュメントソリューション。
無料のReaderではなくProであれば、 PDFの直接の編集やコメント記入なども可能。
無料のスマフォソフトAdobe Scan(カメラ)を用いれば、 強力なOCRをもとに紙の文書を「文字」が取り出せるPDFに変換。
電子署名システムAdobe Signで、決済の効率化を。 法的に「三文判」と同じ効果があり。実印が必要な場合は実印を推奨。
石本建築事務所と清水建設の例。 AutoCADのデータを正確に図面としてクラウドに保存。 震災時の対応など、古い図面が破損・欠損していても、クラウドから取り出し、 いち早い災害復旧対応が可能に。
決裁手順・書類のデジタル化で、意思決定にかかっていた時間を30%削減。
2018/06/13 14:00 〜 14:40
《講師》グーグル・クラウド・ジャパン カスタマーエンジニア 福田 潔 氏
こちらは純粋にコンピュータの話であり、 エディットの業務にほぼ無関係であることを先にお断りしておく。
世界のインターネットトラフィックの40%が、Google検索を含むGoogleのサービスによるものである。
(ポップ、Point of Rrecense) POP とはサーバーにつながるまでのネットワークの経由数であるが、 たとえば日本ケータイ3社であれば、 3社とも1POPでGoogleに直結している。
直結してしまえば、Googleが保証するペタバイトのペタ倍の、 とにかく速い速度の通信、大量のデータ量を誇るGoogleのサービスを使える。
この利点は、まるごとGoogle Cloud Platformにも当てはまる。
Google Cloud Platformは雑に言えばレンタルエンジンであるが、 Google Cloud Platformを借りて構築したサービスは、 Google本体と同じ品質でエンドユーザーに届く。
たとえば、 AIのTensorFlow はGoogleが公開しているオープンソースプロダクトである。
これらの機能を、Google Cloud Engineであればシンプルに借りられる。
世界一のバックボーン(自称)を共有できる。
音楽サービスのspotify は、 最初は自社サービスで展開していたが、 途中からGoogle Cloud Platformに移行した。 結果、パフォーマンスは100倍になった。
10倍ではなく100倍の差があれば、 顧客訴求力は絶対に高まる。
プログラマーは、機能を作ることだけに集中できる。 マシン規模もマシン性能もネットワーク混雑もセキュリティ対策も、 すべてGoogleのロードバランサーが処理する。 すべてが自動調整される。
Goole Cloud Platformは
を提供する。
解析するべきデータを置いて、解析したいコードを書いて、実行するだけ。
ポケモンGoもメルカリも、GoogleのPaaSである。 どちらも、専用サーバーなどなく、 GoogleのCloudコンピューティングが支えてサービスが実行されている。
Function as a Service(FaaS)は、小さな機能でもよい。
もうちょっとビジネスな例であれば、
といった使い方ができる。
機能を思いついたら、すぐ試せばよい。 不要なら、すぐシャットダウンすればよい。 そういう融通の利く使い方ができる。
最近社内のHDDチェックをして、 悪いパーツについてはSSDに取り換えたりしている。
便利はお金で買える。便利は本来の仕事に集中する時間を生み出す。 時間がお金で買える。非常に素晴らしい。
ただ、そういう活用をするには、 なにがどうボトルネックになっているのか考える知識と、 そのネックを解消する知識、 予算の相場観などが必要になる。
今回のセミナーも、
と総括できると思う。
サーバーサイドコンピューティングについては いまは関係ないが、 それをいったら10年前はSSDもなかった。時代は変わる。 必要な時に必要な手が打てるよう、IT知識の更新は行っていきたい。
むりやりにたとえ話をかけば、 お客様が本を依頼したいとき、
ことを考えていると思われるが、 それを支えるためには先端のコンピューティング技術の活用は欠かせない、 そんなことも言えるのではないかと思った。