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エディット通信(2021年菊花号)

■日本編集制作協会(AJEC)/「レイアウトとデザインの基礎」を聴講して

2021.11.01

先日,オンラインによるAJEC編集講座のBコース・第5回を聴講いたしました。

読者に誌面デザインを,興味深くしっかり伝わるような仕掛けにするためには,編集者とデザイナーは密なコミュニケーションを取る ことが必至になります。

今回の講座は,編集者とデザイナーとのコミュニケーションを円滑に図るための基礎知識を学ぶ機会でした。

基本的な内容ではありましたが,いままでに気づかなかったこと,知っていたけれど重要視していなかったことなどが含まれていて, 大いに学ぶことのできる内容でした。

今回も,セミナー受講レポートをご一読いただけますとありがたいです。


講師・藤本隆氏は,70枚以上にわたる充実した資料をもとに,ゆったりとよどみのない語り口で解説されました。
今回は,編集者として,デザイナーとのコミュニケーションを深めるために必要な基礎知識を総ざらいする内容でした。

藤本さんが,Bコースで一貫して言われているのは,編集者として大切なことは,各工程のプロの作業内容を理解することだというこ とです。
《企画と規格》をバランスよく成り立たせることが,編集者の役割だとも言われています。

本講座「レイアウトとデザインの基礎」では,次の4つの基礎知識,

  1. 紙面の構成要素の理解
  2. 構図の基礎知識
  3. 色彩の基礎知識
  4. 文字組の基礎知識
を学ぶことができました。

2.の構図の基礎知識では,

をイメージさせるということを教わりました。
雑誌の見開きを大胆に使った《絶滅危機からの脱出》という誌面を例にした解説は興味深かったです。

3.の色彩の基礎知識では,
《色の連想》について教わりました。
たとえば,赤は,

を表しています。

この具体的な連想は,道路標識から擦り込まれたイメージを思い出すとわかりやすいと言われていたことが印象的でした。

4.文字組の基礎知識では,誌面の基本設計として,
たとえば

を知っておきたいところです。

この理解をすることで,読者に伝えたい優先度の高い内容をどこに載せるとよいのか,考えやすくなります。


他にも,参考になることを教わりました。

デザイナーに修正を依頼するとき,

と言われていました。

たとえば,《秋の一人旅》というタイトルがあります。「秋」の字だけ橙色にしていたところへ,編集者が「赤に変えてく ださい」と言ったとします。

そのとき,デザイナーは,「なぜ赤に変えなければいけないのか」がわからないままだと,混乱し,信頼関係も崩れかねません。

《なぜ赤に変更するのか》の理由を説明することから,編集者とデザイナーとのコミュニケーションが生まれるのではないかと言われ ていました。

藤本さんは,気に入った誌面デザインがあれば,日頃から自分なりに分析して,どう素晴らしいのかを説明できるようにしているそう です。
と言われていました。


やはり今回も,見どころ聴きどころは,藤本さんのさりげないつぶやきにあったと思っています。

 エディット・東京オフィスの塚本鈴夫が,この編集講座のレポートをまとめております。下記を合わせてご覧いただければ幸いです。

https://www.edit-jp.com/report/2021-1021.html