エディット通信(2021年梅花号)
■教育セミナー「新しい教科書について」を聴講して
2021.2.22
愛知県学習塾情報展の会場の一部で,教育セミナーが行われました。新学習指導要領に則って,各教科の教科書がどのように変化しているのかについて,とても分かりやすく解説されました。私がとくに印象的だったのが,5教科のなかでもいちば大きな変化のあった「英語」の解説でした。その英語の解説について,気づきとなった内容を簡単にまとめさせていただきました。
小学校で英語が教科化されたことに伴い,中学校までに習う英単語の数が,倍近くに増加することになりました。学習させるときには,やみくもに単語数が増えたと捉えるのでなく,「発信語彙」と「受容語彙」に分類して捉えることを提案されています。発信語彙は話したり書いたりして表現できる語彙,受容語彙は聞いたり読んだりして意味を理解できる語彙です。倍近く増えた英単語のうち,まずは発信語彙を優先して学ばせることが大事だと言われます。
英語のリーディングの内容については,要旨の理解を捉えることの重要性を説明されました。要旨の理解は,英語だけでなく,国語やその他の教科でも必要となるものです。思考力・判断力・表現力に力点が置かれた新学習指導要領の特徴が,英語の教科書にも色濃く打ち出されています。
その他,英語の教科書について,ポイントとなる内容を箇条書きにします。
- 英語の語彙学習は,リスニングをセットで学ばせるとよい。
→見て書くだけでは身につきにくい。 - 実用性,即効性のある展開に。 →「場面設定された会話の音声を聞く」から「状況をつかんで,自分なりにどんな場面で使うことができるか考える」という流れに。
- 「リピート・アフター・ミー」からの脱却。
→学んだことを自分なりに言い換えさせる。即興性を重視。 - ぱっと文章全体の意味をつかませること(スキミング)に力点が置かれている。
- メールやチラシからすばやく必要な情報を照会し捉えること(スキャニング)を養わせている。
- ライティングが,英文和訳ではなくなった。→手紙・メール文,レポート作成のできる表現力を養うことが目標。
講師の奈良氏が,学習塾の先生方に「この点は安心していただいてもよいです」と語られている場面が何度かありました。新学習指導要領の内容が手厚くなって,難解な内容になったと不安を抱く先生方に対して,不安を取り除こうとされる奈良氏の姿勢に感銘しました。講演が終わったあとも,奈良氏に質問をされる先生方がたくさんいらっしゃったことも印象的でした。
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(文責:名古屋本社・企画ソリューション部 伊藤隆)









