エディット通信(2022年小満号)

■第13回教育総合展EDIX東京・特別講演■「個別最適な学びと教育データ利活用」を聴講して

皆さまへ

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今回は,第13回教育総合展EDIX東京で行われた特別講演のなかの一講座の聴講レポートとなります。
もしよろしければ,ご一読いただけますと幸いです。

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講師の神野元基氏は株式会社COMPASSの創業者で,AI型教材「Qubena(キュビナ)」を開発されました。
現在,合同会社LINKALL 代表,中央教育審議会の臨時委員,宮崎市の教育CIO,東明館学園中学校・高等学校の校長をされています。

いろいろな立場から見えてくる「個別最適学習」「教育データの利活用」について興味深いお話を聞くことができました。

講師の神野元基氏のすごさを感じる点は,国の教育の在り方を俯瞰し,「当事者」として教育現場に乗り込もうとする姿勢です。 システムを作り上げることから始まり,そのシステムを教育現場で活用・実践する立場にも立たれています。

少なからず反発もありながら,トライアンドエラーを繰り返し,新たな経験値を積み上げるスポーツ選手のような,「挑戦するプレイヤー」という印象をもちました。

神野氏は,「GIGAスクール構想が活用フェーズへと進む中,次なる課題は,教育データの横断的な利活用だ」と言われます。

EDIXの各ブースでも「教育データの利活用」の話題がよく出ていました。
各生徒のテストやドリルの成績処理結果や,各種ログは集積できたが,「さて,それをどう活かすのか」について,各社各様の課題設 定をしていることに気づかされました。

神野氏の講演中に流れた映像スライドで興味深かったのは,騒々しい教室の様子です。

学級崩壊をしたクラスの映像かなと思えるその授業は,子どもたちが主体的に,個別に応じた単元を学習している姿でした。
単元だけでなく,教材も各者各様とのことです。

これは,宮崎市の「未来の教室」の実践授業紹介の様子です。

宮崎市は「学びの自立化・個別最適化」「学びのSTEAM化」「新しい学習基盤づくり」という3つの柱を掲げて,変革を試みています。

その変革の一端は,教室の雰囲気にまで現れてくることに驚きました。
教室のなかで複数名の子どももたちがそれぞれ班を作り,班のメンバーはそれぞれ個別の学習をしながら,互いに学びあっています。 騒々しいのは,子どもたちがそれぞれに話し合いながら問題解決を試みているからです。

そういった一見集中しづらい状況が,むしろ協働学習しやすい場を作り出していることに,新たな発見がありました。

先生は,子どもを一方的に教える立場としてあるのではなく,寄り添う「コーチ」の立場で向き合っていました。
静かな教室で,先生の声だけが響く授業がいちばんという思い込みのあった私としては,こちらも驚きの場面でした。

神野氏は,「履修主義ではなく,習得主義として単位を認める」ことを働きかけ,新たな教育現場の仕組みづくりに尽力されています。

今回の報告は現在進行中の内容ということで,手に汗握る緊張感がありました。
当の神野氏は,非常に冷静かつ軽やかに,ユーモアを交えてわかりやすくお話されたこともあり,とても印象に残る密度の濃い講演で した。

今回もエディット・東京オフィスの塚本鈴夫が,第13回教育総合展EDIX東京のレポートを作成しております。
合わせてご覧いただければ幸いです。 https://www.edit-jp.com/report/2022-0511.html


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【エディットお薦めサイト】
〇日本文藝家協会
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