エディット通信(2022年小暑号)

皆さまへ

いつもたいへんお世話になっています。
エディットのメルマガ「エディット通信」(2022年小暑号)をお送りします。

2022年度の第1回となるAJEC(日本編集制作協会)編集講座の聴講レポートです。
もしよろしければ,ご一読いただけますと幸いです。

このメールは,エディットの社員が名刺交換またはイベント等で名刺をいただいた方に配信しております。
ご不要の場合は,お手数ですが,メールにて,ご一報ください。




本年度第1回目のAJEC編集講座の講師は,株式会社プランディットの藤本隆氏でした。
藤本氏は,昨年度に続き,編集者としての基礎を学ぶコースとして,複数回の講座を担当されます。

今回は,
・印刷と組版の歴史
・1冊の本ができるまで
・企画と規格
・編集者の立ち位置
・編集者に必要なもの
・編集者と制作工程の理解
など,編集者として知っておくべき基本について,お話しいただきました。

今回の内容は,編集者として知っておかなければならない土台となるものでした。
今,私が関わっている仕事で困っていること,つまずいていることについて,たいへん参考になりました。

「たとえば,≪工程の設計では「工程間接続」をボトルネックにしない≫という考え方です。
案件が始まる前に,見積もりの準備をする際,どれだけ一連の制作工程を具体的にイメージできるかが重要になります。
具体的にイメージするためのヒントは,「工程間接続をスムーズにすること」にあったと気づかされました。

クライアント様が求める原稿を仕上げるためには,きめ細かい事項を想定しておく必要があります。

・どんな専門性を期待するか?
・その専門性をわかりやすく表現するために,別の執筆者の想定は必要ないか?
・仕上がった原稿に対するファクトチェックは必要ないか?
・そのチェック観点はどこまで深掘りするのか?
など,細かく詰めていくことで,完成原稿に仕上がるまでのブレや余計な時間・コストを削減することができます。

書籍には,たくさんのプロフェッショナルな人たち(執筆者・校正者・イラストレーター・図版制作者・カメラマン・デザイナーなど)が関わります。
編集者はその人たちとのやりとりにすべて関わる立場です。
藤本氏は,≪編集者は扇の要≫だと言われていました。

「関わる人たちから《あの編集者の言うことだから,やってみようか》と言われたいですね」
と話されましたが,果たして自分はどう思われているのかと胸に手を当てて考えました。
編集者の置かれている立場を理解し,そのための研鑽を怠ってはいけないな,と改めて気づかされました。

最後に,藤本氏が言われる『編集者に必要なもの』として,4つ挙 げられました。紹介します。
1)編集スキル
2)段取り力
3)交渉力
4)幅広い知識
とくに4)の「幅広い知識」には考えさせられることがありました。

まずは,さまざまな工程で関わる人たちへの敬意を持つことが大事だと言われています。
そのためには,さまざまな工程の具体的な作業内容を理解することが重要になります。

「後工程はお客様」と藤本氏は言われました。
自分の担当を終え,バトンタッチした後工程を担当される方が,その専門性を発揮できる状態になっているかどうかがポイントであるというメッセージです。

今回の講座は,編集者としての基礎となる内容でしたが,進行中の仕事の在り方を想像しながら聴講すると,「学び」や「気づき」の多い内容でした。
今年度も,複数回,藤本氏の講座を聴講できそうで,楽しみにしています。

 今回もエディット・東京オフィスの塚本鈴夫が,この編集講座のレポートを作成しております。
合わせてご覧いただければ幸いです。

https://www.edit-jp.com/report/2022-0623.html

次回のAJEC編集講座のテーマは「105万部の超ベストセラーはどのようにして生まれたのか」です。楽しみです。 <<< https://ajec-koza2207.peatix.com/


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