「Cloud Days2018」勉強会
- 日時:6月13日(水)、6月14日(木)
- 会場:名古屋・吹上ホール
- http://expo.nikkeibp.co.jp/cloud/ngy/
●会場の様子
2日間ともに活況で、歩くのが困難なほど。 自治体を含んで50社ほどが、PCやタブレットを手に実績を示している。 多かった展示は、次の2つ。 ・出勤管理の改善、リモート勤務の可能性など ・社内外セキュリティ対策
●セミナー:『アドビのDocument Cloudソリューションが可能にする業務効率の改善と生産性向上の実現 』
2018/06/14 15:00 ~ 15:40
《講師》アドビ システムズ Document Cloudマーケティング 執行役員 北川 和彦 氏
◆内容1:リモート勤務
働き方改革が叫ばれる中、日本の1人あたりGDPは非常に低い。
とはいえ、 実はアメリカ人が「だいたい17時に会社をあがる」は、 事実ではあるが現実ではない。
リモートワークをするのが当然になっており、 18時~21時と家族と過ごした後、 自宅で勤務の続きをするのが当然になっている。
結果、総計労働時間でみれば、アメリカのほうが日本より働いている。
しかし、場所に縛られないことでワークライフバランスは改善される。
◆内容2:半分ペーパーレス
日本は2018年現在でも、契約書・ハンコ・回覧書類などの77%が紙。 ファイリング分類保存なども含め、1日の1/3の時間を紙の対応に追われている。
Adobeとしては、それを半分にするようなペーパーレスを提供するため、 Adobe Document Cloudを提案する。
◆内容3:具体的には
世界標準ISO32000-1となっているPDFをベースに、
- どこでも見られる
- いつでも見られる
- いつまでも見られる(100年保証)
という強みのあるドキュメントソリューション。
無料のReaderではなくProであれば、 PDFの直接の編集やコメント記入なども可能。
無料のスマフォソフトAdobe Scan(カメラ)を用いれば、 強力なOCRをもとに紙の文書を「文字」が取り出せるPDFに変換。
電子署名システムAdobe Signで、決済の効率化を。 法的に「三文判」と同じ効果があり。実印が必要な場合は実印を推奨。
◆内容4:事例
石本建築事務所と清水建設の例。 AutoCADのデータを正確に図面としてクラウドに保存。 震災時の対応など、古い図面が破損・欠損していても、クラウドから取り出し、 いち早い災害復旧対応が可能に。
決裁手順・書類のデジタル化で、意思決定にかかっていた時間を30%削減。
●セミナー『Google Cloud Platform は何がすごいのか?― GCP概要紹介 ―』
2018/06/13 14:00 ~ 14:40
《講師》グーグル・クラウド・ジャパン カスタマーエンジニア 福田 潔 氏
こちらは純粋にコンピュータの話であり、 エディットの業務にほぼ無関係であることを先にお断りしておく。
◆内容1:高品質専用ネットワークの提供
世界のインターネットトラフィックの40%が、Google検索を含むGoogleのサービスによるものである。
(ポップ、Point of Rrecense) POP とはサーバーにつながるまでのネットワークの経由数であるが、 たとえば日本ケータイ3社であれば、 3社とも1POPでGoogleに直結している。
直結してしまえば、Googleが保証するペタバイトのペタ倍の、 とにかく速い速度の通信、大量のデータ量を誇るGoogleのサービスを使える。
この利点は、まるごとGoogle Cloud Platformにも当てはまる。
Google Cloud Platformは雑に言えばレンタルエンジンであるが、 Google Cloud Platformを借りて構築したサービスは、 Google本体と同じ品質でエンドユーザーに届く。
◆内容2:強力なデータ処理基盤とオープンソース性
たとえば、 AIのTensorFlow はGoogleが公開しているオープンソースプロダクトである。
これらの機能を、Google Cloud Engineであればシンプルに借りられる。
世界一のバックボーン(自称)を共有できる。
音楽サービスのspotify は、 最初は自社サービスで展開していたが、 途中からGoogle Cloud Platformに移行した。 結果、パフォーマンスは100倍になった。
10倍ではなく100倍の差があれば、 顧客訴求力は絶対に高まる。
◆内容3:コードを書くだけ
プログラマーは、機能を作ることだけに集中できる。 マシン規模もマシン性能もネットワーク混雑もセキュリティ対策も、 すべてGoogleのロードバランサーが処理する。 すべてが自動調整される。
Goole Cloud Platformは
- Platform as a Service(PaaS)
- Function as a Service(FaaS)
を提供する。
解析するべきデータを置いて、解析したいコードを書いて、実行するだけ。
ポケモンGoもメルカリも、GoogleのPaaSである。 どちらも、専用サーバーなどなく、 GoogleのCloudコンピューティングが支えてサービスが実行されている。
◆内容4:小さくはじめて、不要ならすぐやめればよい
Function as a Service(FaaS)は、小さな機能でもよい。
・Googleフォトに写真を自動シンクロした
→それをトリガーに、写真のファイル名を日付順にするプログラムを実行する
→それをトリガーに、写真のデータサイズをメール添付用に変換する
もうちょっとビジネスな例であれば、
・社内向けGoogleドライブの所定のフォルダにドキュメントを置いた
→自動的に文書を解析、関連する人にメールでドキュメント更新を案内といった使い方ができる。
機能を思いついたら、すぐ試せばよい。 不要なら、すぐシャットダウンすればよい。 そういう融通の利く使い方ができる。
●おわりに
最近社内のHDDチェックをして、 悪いパーツについてはSSDに取り換えたりしている。
便利はお金で買える。便利は本来の仕事に集中する時間を生み出す。 時間がお金で買える。非常に素晴らしい。
ただ、そういう活用をするには、 なにがどうボトルネックになっているのか考える知識と、 そのネックを解消する知識、 予算の相場観などが必要になる。
今回のセミナーも、
- ②Adobeに関してはドキュメント共有フローの改善で、もっと時間を捻出
- ①Googleの力を借りて、もっと自由を捻出
と総括できると思う。
サーバーサイドコンピューティングについては いまは関係ないが、 それをいったら10年前はSSDもなかった。時代は変わる。 必要な時に必要な手が打てるよう、IT知識の更新は行っていきたい。
むりやりにたとえ話をかけば、 お客様が本を依頼したいとき、
- 場所を超え
- 納期を超え
- 予算を超え
- 内容を充実させ
- 読者満足を得る
ことを考えていると思われるが、 それを支えるためには先端のコンピューティング技術の活用は欠かせない、 そんなことも言えるのではないかと思った。
(文責:名古屋本社・企画ソリューション部 角健太郎)









